先日、10年ぶりくらいに調律をしたいというお客様からの
依頼があり、お宅に伺いました。
そのお宅は新築をして、以前からあったピアノをもう一度使う
ために久し振りに調律をしようということになったそうです。
こういったケースは非常に多くみられるのですが、長い間
調律をしなかったピアノというのはその間に問題を抱えることが
多々あります。
調律をする為にピアノの外装を外していると、いやな予感がしま
した。なにか匂うのです。こういった場合は鍵盤の下にねずみの
巣がある可能性があります。そ~と鍵盤を全て外してみると、
案の定ねずみの巣がありました。
ティッシュとピアノ内部のフェルトやクロスを材料に巣が作られて
いました。このお宅のピアノの場合は鍵盤やハンマーなどはがじら
れていなかった為、ねずみの被害としては最小限ですみました。
ねずみの糞などの排泄物がごろごろしています。
ひどい場合になると、鍵盤の最低音や最高音の鍵盤が横から
半分以上かじられて無くなっているこのもあります。
それにハンマーもかじられて見るも無残な状態になっている
ピアノもありました。
ピアノの音が出れば正常だと思っている方も多い為、まさか
ねずみにかじられているとは夢にも思わなかったと言われる
ことも多々あります。それにねずみの入ったピアノはほとんどの
場合、虫食いにもやられています。ピアノは上等なフェルトなどの
羊毛部品を多く使っているので、セーターなどを食べる虫が
つくことがあります。そうすると、フェルトというフェルトや
クロスがボロボロになってしまいます。
そうすると、修理に大変なコストがかかってしまいますので、
使用されてないピアノでも2~3年に一度は調律をしたほうが
ピアノのためはもとより、余分な出費も抑えられます。
この様なケースはとても稀なケースというわけではありません。
この様なピアノに当たることは時々あります。
お宅のピアノは大丈夫でしょうか?大切なピアノだと思います。
是非定期的な調律をしてあげてくださいね。