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NighTONE(ナイトーン)

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弦の張替え

グランドピアノの低音弦を張り替えました。

こうして見ると、弦がピカピカでとても綺麗です。

ファイル 197-1.jpg

低音の弦は1本の弦に銅線が巻きつけられています。

これは限られた長さの弦に質量をもたせ、低い音を出すために

そうされています。そうでないと、とても長い弦を張らなくては

いけなくなる為です。

ファイル 197-2.jpg

作業工程を1つ1つ写真に納めれば良かったのですが、勢いで

作業をしていたので、写真を撮るのをすっかり忘れていました。

ブログのネタとしてはとてもいいものだったのに・・・。

終わってから気づきました。なんたる不覚。また次の機会に

とっておくということで・・・。

消音キットの取り付け 4

消音キットシリーズの最終回となります。

消音キットの部品が全てつくと、あと残されたタッチ調整の

レットオフという作業をします。これは消音状態にした時にも

きちんとジャックという部品がきちんと作用するように

調整します。この作業をやらないと、消音状態にした時に

鍵盤が下まで下がりきらなかったり、音が鳴らなかったりします。

レットオフが終わると作業自体はほぼ終わりです。

 こうしてみると、見た目は普通のピアノとなんら変わらない

ように見えます。

ファイル 192-1.jpg

何も変わりは無いように見えます。

ファイル 192-2.jpg

こちらも・・・。しかし、鍵盤の下にはセンサーが入り、

ダンパーストップの代わりに消音バーが取り付けられています。

鍵盤の下には消音の音源ボックスと消音切り替えレバーが

並んで付きます。

ファイル 192-3.jpg

この機種はスピーカーが付くタイプです。右端に下前板に

ぶら下がる格好で付いています。

ファイル 192-4.jpg

全ての作業が終わり、ピアノとしての全体図です。

ファイル 192-5.jpg

今回はペトロフというヨーロッパのピアノに取り付けました。

日本のピアノとは違うので、取付には少々加工を加えます。

それ程大きな加工ではないですが、これをしないと部品が

正常には付きませんので、色々考えながら作業をしていきます。

何台も付ければ慣れてきますので、日本のピアノと同じように

取り付けていけます。以上で消音キットの取り付けレポートは

終わりとなります。

消音キットの取り付け 3

昨日の作業の続きです。

消音バーの取り付けが完了すると、次は鍵盤センサーの取り付けに

かかります。鍵盤センサーは鍵盤に下に設置することにより

鍵盤の動きを感知し、ヘッドフォンに音の強弱などを伝える

ものです。

ファイル 191-1.jpg

この様な位置に設置します。

ファイル 191-2.jpg

鍵盤の下限とセンサーの上部が17mmになるようにセッティング

します。

その次は消音のコントロールボックスの土台と消音バーの

切り替えレバーを取り付けます。

ファイル 191-3.jpg

鍵盤の真下から見た図です。

そうしたら、今度はペダルのセンサースイッチを取り付けます。

ファイル 191-4.jpg

このセンサーにより消音状態の時でも演奏のペダル操作が

正常に働きます。

一通りの部品が取り付けられると確認の為に消音のコントロール

ボックスも取り付けてみます。

ファイル 191-5.jpg

次回はいよいよ仕上げに入ります。

消音キットの取り付け1

消音キットの取り付けを最近何台かしましたので、その内の

1台の作業を報告します。

まずはキットを取り付ける前にピアノの調整をします。

この調整をしておかないと、消音キットが正しく機能して

くれません。ハンマーの弦あわせなどは紹介を省きます。

始めにいわゆるカラハリという作業をします。

このような工具でキャプスタンボタンと言われる部品の調整を

します。

ファイル 189-1.jpg

アップで見ると

ファイル 189-2.jpg

この作業により、鍵盤の運動がロス無くハンマーに伝えることが

出来ます。キャプスタンボタンと接するウィペンヒールと言われる

部分とに隙間があると、鍵盤のパワーがすべて伝わらなくなって

しまいます。

その作業が終わると、次は鍵盤の高さをそろえる作業に

取り掛かります。消音装置を取り付ける場合この様な長い

鍵盤定規を使用して高さを均一化していきます。

ファイル 189-3.jpg

白鍵盤から調整していきます。写真で見る場合に見易いように

取りあえず、黒鍵盤の上に定規を置いています。

ファイル 189-4.jpg

分かりますかね?一番左の鍵盤は定規との間に隙間が無いのですが

右側2本は黒鍵盤の上部と定規の間にほんの少し隙間があります。

ということは、右の2本は鍵盤が少し低いのです。

これらの鍵盤を規定の高さに上げなければいけませんので

ファイル 189-5.jpg

このような紙パンチングと言われる厚さの違う紙をその隙間に

合わせて鍵盤の下に入れて鍵盤高を上げていきます。

そして全ての鍵盤が同じ高さになるように揃えます。

次の作業はまた次回に。

静岡にて

静岡方面に調律に行ってきました。

静岡市や焼津市、藤枝市などには時々行くのですが、

高速道路の料金値下げでなんだか行き易くなった気がします。

あくまで、気分の問題ですが。

途中でタミヤの本社が見えましたので、思わず近くの

セブンイレブンに止まって写真を撮りました。

ファイル 179-1.jpg

プラモデルや模型、ラジコンファンにはたまらないと

思います。あの赤と青の星のマークが特徴的ですね。

自衛隊戦闘機

ファイル 172-1.jpg

今日は浜松市内を調律で何件か廻っていたのですが、

自衛隊の基地の傍を走っていると戦闘機が次々と

降りてくるので思わずカメラを構えました。ただ信号待ちの間

車の中からの撮影ですので、なかなかタイミングが合わず

1枚だけなんとか撮れました。ベストポジションで信号待ちに

なると、本当に真上を飛行機が降りてくるので迫力満点です。

今回はちょっと遠くで写真も小さいですが、またいつか

タイミングが合えば撮ってみたいと思います。

滑走路と同一線上に止まる信号機が、基地境のフェンスから5m

位しか離れていないので、飛行機のお腹が下から間近に見えます。

マニアにはたまらないポイントでしょうね。私は特に好きでも

ないので、「おおーすごいねー」くらいの感想ですが・・・。

特にA-WAXという、ジャンボジェット機にレーダーを付けて

旋回している機体があるのですが、それが降りてくる光景は

なかなか壮観ですよ。

またまたネズミの巣が!

久し振りに調律をしたいというお客様からご依頼を頂き

お伺いしてピアノをさわってみると何だかいやな予感が・・・。

鍵盤を取り外してみるとやはり。いやな予感的中。

ネズミの巣が!!以前にもブログに書きましたが長いこと

ピアノを使用いなかったり、調律をしずにいたりすると

ネズミに入られていることがあります。

ファイル 129-1.jpg

アップで

ファイル 129-2.jpg

ネズミの糞です。

ファイル 129-3.jpg

それでもこちらのお宅のピアノは最小限度の被害で済んで

いました。ひどいお宅になるとハンマーやダンパーや

ブライドルテープにマフラーフェルトなどいろいろ被害に

あってしまいます。そしてその様なピアノは害虫の被害にも

同時にあっていることがほとんどです。

使用されなくなったピアノでもせめて3年に1度はメンテナンス

の意味もこめて調律をしていただきたいと思います。

鍵盤のがたつき修理2

前回の続きです。

鍵盤からブッシングクロスを剥がしたら、新しいブッシングクロスを

貼っていきます。ボンドを塗りこの様な専用のグッズで固定

していきます。

ファイル 126-1.jpg

これによりしっかりと圧着出来ます。

全ての鍵盤に対しこの様に貼っていきます。

ファイル 126-2.jpg

1日位固定して、完全に接着剤が乾いたらはずしていきます。

白鍵のフロントブッシングクロスが新しくキレイになりました。

ファイル 126-3.jpg

黒鍵のフロントはこんな感じ。

ファイル 126-4.jpg

あとははみ出した部分をキレイにカットしたり、整えたり

して貼替えは完了です。その後ピアノにセットして、程いい

タイト感と遊びがあるか確認して、そうでない箇所を調整

して全ての作業を終えることが出来ます。

あまりにきつい場合などは専用のアイロンがあり、熱を利用して

圧縮したりもします。まあ、事前にきちんと厚さなどを計って

やればそれ程使うものではありませんが。

では、また何かの作業をリポートします。

鍵盤のがたつき修理

今日は鍵盤のがたつきやぐらつきの修理に関するお話をひとつ。

鍵盤には中央部と手前側に穴が開いていて、その穴の両端に

羊毛で織られたクロスが貼られています。これをブッシングクロスと

いいます。このクロスにより適度なタイト感を出すことが出来、

適度な遊びも作り出すことが出来ます。

ファイル 125-1.jpg

これにより、鍵盤がぐらつかずにスムーズかつ適切に運動する

事が出来ます。しかし、このブッシングクロスが虫食いなどに

やられてしまうと、鍵盤の遊びが大きくなりすぎてぐらつきや

がたつきが出来てきてしまいます。

そうするとブッシングクロスを貼りかえるしかなくなってきます。

お客様からお預かりしたこの鍵盤もその様な状態になって

いますので貼りかえたいと思います。

ファイル 125-2.jpg

まずは手前のいわゆるフロントブッシングクロスから剥がして

いきましょう。しっかり接着されているので蒸気をあてて

剥がしていきます。

ファイル 125-3.jpg

剥がすとこんな感じです。

ファイル 125-4.jpg

剥がしたブッシングクロスです。きれいな状態だと一面赤色の

美しい表面をしていますが、これを見ると表面は食われてしまい

白い横糸などが見えてしまっています。

この作業を88本の鍵盤全て行います。

続きの作業はまた報告します。

ドンキホーテ

今日は調律の帰りにドンキホーテの近くを通ったので

寄ってみることにしました。ドンキホーテは今まで浜松には

無く、去年の秋に以前の長崎屋の後にMEGAドンキホーテとして

オープンしました。かなり広いお店だったので、長崎屋がどの

様に変わったかわくわくしながら見に行きました。

ファイル 120-1.jpg

入ってみるとなんだか東京などで見るドンキホーテとは全然

違い、色々なテナントの1つとして入居しているような感じ

でした。

以前の長崎屋はまだ衣料品や食料品を売っていたし、地元の

テナントもまだ入っていて、全館まるごとドンキホーテだと

思って入ってみると、拍子抜けしてしまいました。

2階の大部分がドンキホーテのテナントスペースといった

感じでした。

ファイル 120-2.jpg

このポップなどはドンキホーテっぽいですね。

しかし、安全のためか以前のような天井まで積まれるような

いわゆる圧縮陳列などは全然されてなく、イメージと違った

のでここは本当にドンキホーテか?と思ってしまったほどです。

自分のイメージは新宿のドンキホーテなのでそのイメージを

引きずっているだけかもしれませんが・・・。

ファイル 120-3.jpg

ペンペンでしたっけ?彼もちゃんといました。