先日のプログに載せたG5Aの鍵盤は本物の象牙鍵盤でしたので、
中音部分が若干黄ばんでいました。
そのままでもそれ程見苦しいという程では無かったのですが、
やはり漂白して綺麗にすることにしました。
象牙を漂白するには鍵盤に過酸化水素水を塗り、天気の良い日に
紫外線に当てると徐々に綺麗になっていきます。
直接塗ってもいいのですが、半紙や障子紙などの上から塗ると
一気に乾燥するのを防ぎながら、じっくりと漂白が出来るので
そうしています。
写真で見てもそれ程、黄ばんでいるようには見えませんよね。
紙の上から過酸化水素水を刷毛で塗っていきます。
紙の上から塗ると紙と液との反応でか茶色く見えますね。
過酸化水素水は服などに着くと、ボロボロになってしまうので
取り扱いには注意です。
塗っては乾かし、塗っては乾かしを数回繰り返すと、真っ白な
象牙鍵盤に戻ります。
漂白後、バフ掛けをして筬に戻しました。真っ白ピカピカですね~。
象牙鍵盤はこの先も黄ばんだら幾度かは再漂白出来ますが、
何度も繰り返し漂白すると、組織がモロくなるので、そう何度も
できるわけではありません。
でも、見苦しくなるほど黄ばむのには相当ピアノを弾かないと
ならないので、この先10年や20年は再漂白の必要は無いでしょうね。
象牙鍵盤を綺麗にしたいという希望をお持ちの方は一度
ご相談ください。
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やっつ 2015年10月14日(水)18時20分 編集・削除
象牙のピアノは、いつごろから作られ
いつごろ、終わったのでしょうか?
ネットで調べたのですが
わからなかったので
私は、今年の夏、初めて
浜松楽器博物館に行ってきました
博物館ができて20年目の節目だったらしく
ピアノも、ハンマーでたたくタイプではなく
針金のようなもので、ひっかけて
はじくようなピアノもありました
子供の頃、調律の人は
グランドピアノを調律している間
上の部分をささえる木が外れて
挟まることはないのかと思いましたが
今は、長時間の中腰で
腰痛とかないのかと
心配になります