昨日の続きです。
鍵盤の高さが揃ったら、次は鍵盤の深さを揃えていきます。
この様なアガキ定規という定規で鍵盤を押したときの深さが
10mmになるように揃えます。
この様に鍵盤の上から定規と一緒に押し当て、となりの鍵盤との
隙間を指先で感じ、となりの鍵盤より深ければ、紙パンチングを
入れ、浅ければ鍵盤下にすでに入っている紙パンチングを抜いて
深さを調節します。
こうして白鍵盤の深さを全部揃えていきます。
この次に黒鍵盤の深さと、ハンマー弦を打った後に静止する
位置を決める「ボロ」という作業をします。
消音キットを取り付ける場合は大体弦から15mm~20mmの位置で
止まる様に調整します。写真ではちょっと分かりにくい作業
ですので、画像は割愛します。
その後、音を止めるダンパーと呼ばれるパーツがどの時点で
動き出すかを決める「スプーン掛け」という作業をします。
ハンマーが静止している位置と弦までの距離の半分位まで
ハンマーが進んだところで、ダンパーが動き出すように
調整します。
これでおおよそ消音キットを取り付けるまでの下準備が
整いました。
それからこの様なパーツを取り付けていきます。
画像中央の作業台の上に乗っている長いパーツがハンマーを
止めるための消音バーといいます。
これを既存のダンパーストップレールというものを取り外し
変わりにその位置に取り付けていきます。
この様な位置に納まります。
奥に取り付け金具なども見えます。
この消音バーによりハンマーが弦に当たる前に止めて、
音が出ることを防ぎます。
今日はここまでです。続きは次回に。