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NighTONE(ナイトーン)

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にこにこ納品   カワイ US-80

ファイル 616-1.jpg

納品調律にお伺いしました。

こちらはカワイのUS-80というモデルで当時の

最高級機種のピアノです。

ファイル 616-2.jpg

とても元気の良いお子さんで、弟君がレッスンをされています。

調律後にお話をしている最中に分かったのでが、

私の息子と同じ幼稚園に通っているということで

去年同じクラスだったそうです。調律中は興味があるようで

携帯のカメラでしきりと写真を撮っていました。

奥様も弾かれる方でしたので、ショールームにお越しの際は

色々弾き比べてこのピアノをお選びいただきました。

始めはヤマハをご希望されていたのですが、「このUS-80は

とてもよく鳴るので弾いてみてください」とお勧めすると

一発で気に入っていただけました。

昔からヤマハを使っていたのでやっぱりヤマハと思われて

いる方も多いですが、一度その概念を取り払って色々な

メーカーのピアノも触ってみると思わぬ発見が

あるかもしれませんよ。比べないのはもったいないです!


特にこのピアノの場合、一つ他には無い特徴があります。

ファイル 616-3.jpg

この写真を見てすぐに気づく方はよっぽどのマニアの方

かもしれませんが・・・。

ちょっと拡大して。

ファイル 616-4.jpg

お分かりになりましたでしょうか?

この部部に注目です!

ファイル 616-5.jpg

こんなところに余分な弦が2本張ってあります。

この弦を叩くハンマーもなければ、鍵盤もありません。

ただ余分な弦が2本張ってあるのです。

これは所謂「アリコート」と呼ばれる弦です。

まぁ、色々な表現・方式があるのですが、ベーゼンドルファーの

インペリアルと同じ方式でしょうか。

インペリアルの場合は9本もの弦が張られていますが、

さすがにアップライトではそのスペースも無いので

このピアノの場合2本だけですが張ってあります。

弦を叩くハンマーも鍵盤も無いのに何のために存在する

のかといいますと、簡単に言うと右のペダル(ダンパーペダル)を

踏んだ時の響きを良くするために張られています。

右のペダルを踏むとダンパーが全ての弦から離れる為に

叩いていない弦まで振動やら倍音で鳴ってくれます。

それが豊かな響きとなって感じられるのです。

この様にアップライトピアノでアリコートの弦が張られている

のは滅多に無いですので希少です。

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これらの弦を調律するにはチッピングといって弦を弾いて

調律をします。鳴らすハンマーも鍵盤もありませんからね。

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実はこのアリコートのことは納品調律の際に初めて

お客様に説明しました。ということは、お客様は

この様な特別な仕様がなされているから

購入された訳では無く、感覚だけでこのピアノの

音の良さに惹かれご購入いただいたということです。

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本来この様な買い方をされるのが理想ですね。

なかなか難しいというのも十分に分かってはいますが・・・。


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