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NighTONE(ナイトーン)

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ピアノの内部に電球ソケットが!

ファイル 557-1.jpg

こちらは50年ほど前に製造されたヤマハのU1です。

お客様からクリーニングの依頼を受け綺麗にしました。

このピアノを開けてビックリしたのは上前板の内側に

電球のソケットが2個取り付けられていて、さらに

下前板を開けてみると、底板にも1個付いていて

合計3個の電球ソケットがピアノの内部にありました。

ファイル 557-2.jpg

こんな物が取り付けられているのは今だかつてありませんでした。

さすがに電球は取り除かれていましたがソケットから伸びる

コードが3本と延長コードまでありました。

ファイル 557-3.jpg

何故そんなものがピアノの内部に取り付けられているのかを

考えたところ、恐らく以下のような理由だと考えられます。

ピアノが設置されたのは海辺の家だったそうなので、湿気対策で

取り付けられたのではないでしょうか。

今だと湿気対策グッズとしてダンプチェイサーやドライエルと

いった、棒に通電して温度を上げ湿気を取っていくものが

あるのですが、当時その様なものが無かったか、あったとしても

アメリカ製で高価だったのか、とにかく身近に手に入るもので

無かったのでしょう。

そこで調律師は考えた末に電球を取り付けることを

思いついたのでしょう。電球の発する熱により同じような

除湿効果を狙ったものと推察されます。

確かに電球は点灯すれば熱を帯びますし、それにより付近の

空気が熱せられ乾燥し、ピアノの内部で空気が対流することに

よりピアノ内部は除湿されると思います。

ただ若干、安全性に疑問符が付くように思いますが、

どうなんでしょうね。

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それにしても、古いピアノを触ると先人たちが苦労して

作業した痕跡を見ることが出来ますので、勉強になります。

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