ハンマーのセンターピン交換の続きです。
これがセンターピンです。一見だたのピンです。このピンが
回転軸となり鍵盤から伝わった力をハンマーに伝えます。
この部分が適切な状態でないとスムーズな動きとならないのです。
ゆるすぎるとハンマーが踊ってしまい、真っ直ぐ飛んでいかないし、
硬すぎると抵抗になってしまい、鍵盤からの力が100%伝わらず、
いい音が出なかったり、連打が出来なかったりします。
まずはバットと呼ばれる部品の穴にピンを通してみて具合が良いか
確かめます。ここの部分はピンは固定されなければならないので
きつく、やっと入る位の太さのものが必要となります。
ピンの太さは10種類くらいあり、その中から適切な太さを選び
出します。この判断は手の感覚のみで行います。
経験でしょうかねー。
今度はハンマーシャンク側の、回転させる側の穴にピンを差込み
具合をみます。こちらは多少抵抗が感覚的に手に残る程度の
きつさが良いですね。この辺は文章ではお伝えしにくい感覚の
話になります。通常は今まで入っていたピンより太いものを
入れるので、こちら側は内部を少し削り程よい抵抗に整えます。
このヤスリ(リーマー)で内部を少しずつ削ります。ヤスリにも
数種類あり、こだわる調律師さんは色々使い分けます。
こんな感じですね。
そうすると、中央部はしっかりと固定されそのサイド部分は
きれいな回転運動をすることが出来ます。
続きはまた次回に。