先日お伺いしたお宅のピアノがネズミの被害でかなりのダメージを受けてしまいました。
お客様からお電話で「音が出ない所や出にくい所があるから見に来て欲しい」というお電話をいただき、伺ってみるとネズミが相当やらかしてくれてました。
マフラーフェルトは無残な姿になっていました。
アクションのブライドルテープもほとんどが食いちぎられていました。
わずかに残っているものもありますが、ほぼ全滅です。
いや~ひどいですね。
食いちぎったマフラーフェルトやブライドルテープは食料にするのではなく、巣の材料にする為に集めてくるのです。
鍵盤の下には予想通り巣が残っていました。マフラーフェルトやブライドルテープに防虫剤まで集めてきて巣を形成しています。
お客さんの話では、台所でネズミの気配がしたので、ネズミ取りマットを仕掛けたら、子ネズミが数匹かかったということでした。ということは、この巣で繁殖した可能性が高いということです。
親ネズミも1匹かかったということなので、巣を除去してネズミ対策をすれば、この先被害が拡大することは無いので、その対策方法をお伝えして、マフラーとアクションは工房に持ち帰り、修理することになりました。
ネズミの被害はブログでも何度か取り上げてきましたが、今だに毎年1~2件のネズミによる修理依頼をいただきますので、皆さんもご注意ください。
何より、1年に1回は定期的に調律などのメンテナンスを欠かさず受けて頂ければ、被害は最小限で抑える事が出来ます。
今回はこの程度で済みましたが、もし気づかず3~4年放置してしまったら、もっとひどい事になっていたでしょう。ネズミが住み着くとピアノ内部で排泄もしますので、とても臭くなってしまいます。
是非皆さんには、ピアノの定期点検をお薦めいたします。
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