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作り手が時計に込めた思いは、ユニークなほど惹かれてしまうもので……

FAVRE-LEUBA
ファーブル・ルーバ/レイダー・シーキング

SSケース、41mm幅、自動巻き。19万5000円/スイスプライムブランズ 03-4360-8669
チビも大人も大満足するトレンディ&ヒストリカルな1本

写真を見てピンときた人は、パパの鑑といっていい。実は時計が重要なテーマとなる特撮テレビドラマ「仮面ライダージオウ」にて、我が家のチビのヒーローでもある主人公が着用するのがこの時計なのだ。一方で、1956年に登場したオリジナルモデルを踏襲した十四角形の風防リングやフルーテッドベゼルにレトロなダイヤルデザインと、当然大人を魅了するに足る1本でもある。

PARMIGIANI FLEURIER
パルミジャーニ・フルリエ/カルパグラフ クロノメーター

K18ローズゴールドケース、縦48.2×横40.4mm、自動巻き。370万円/パルミジャーニ ・フルリエ 03-5413-5745
着けても、見ても魅了される優しく、美しいトノウ型ウォッチ

人間工学に基づき、腕元に装着した際に最適なバランスで重みがかかるように設計されたトノウ型ケースが特徴の「カルパ」コレクション。そして、均整の取れた流麗なフォルムは、黄金比によるもの。したがって目にした誰もが「美しい!」と感じる仕上がりとなっているのだ。またこのケースへすっぽり収まるように自社開発された、COSC認定自動巻き一体型クロノグラフ、キャリバーPF362など、ミシェル・パルミジャーニ氏の時計師としての技が随所に見て取れる。

GUCCI
グッチ/グッチ ダイヴ



SSケース、40mm径、クオーツ。17万4000円/ラグジュアリー・タイムピーシズ ジャパン 03-5766-2030
圧倒的なインパクトで“ミケーレ的”オフバランスを体現

海で戦う男のための道具であるダイバーズも、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレの手に掛かればこのとおり。200m防水性能や逆回転防止ベゼルで道具としての機能を担保しながら、お馴染みのキャットヘッドを文字盤に描く。狙い澄ましたオフバランス。この遊び心に思わず潜水、いや心酔してしまう。

LOCMAN
ロックマン/ロックマン ドゥカティ



世界限定3000本。SS×チタン(ブラックPVD加工)ケース、縦50×横38mm、クオーツ。14万円/ロックマン ジャパン 03-6264-5552
アグレッシブでエレガント、二律背反の伊達な時計

速さを求める一方、洗練された外見をも尊ぶ。そんなイタリアのモータースポーツ・メーカー、ドゥカティとの共作では、疾走感を伝えるカーボンダイヤルとスリムで洗練されたトノウ型ケースが見事に融合。316Lスティールをケースに、チタンをケースバックに採用して軽量かつ耐久性に優れる。

RESERVOIR
レゼルボワール/ロングブリッジ ブリティッシュ レーシング



SSケース、39mm径、自動巻き。49万5000円/一新時計 03-6854-5802
レトログラードの分針がスピードメーターを想起

時針はなく、6時位置の窓にジャンピングアワーで表示する。そして分針は240度回転するレトログラード仕様。まさにスピードメーターを想起させるダイヤルで、創業者が無類の“計測機器マニア”というのも頷ける。また1960年代の英国のクラシックカーに着想を得た深みのあるグリーン文字盤にレトロな趣が漂う。


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新素材「グロボライト®」でインデックス全体が光る「ヘリテージ・センターセコンド ファンキーブルー」

 1920年代初頭、精巧な技術で懐中時計から腕時計が作り上げられたことを思わせるこのモデルは、H.モーザー社の創業者であるハインリッヒ・モーザーが手掛けたビンテージ ウォッチから大きくインスピレーションを受けている。ブランド時計 コピーまた同時に、革新的な素材、特にスーパールミノバ®を注入したセラミック化合物「グロボライト®」の採用により、先進性をも内包している。

立体的なインデックス全体が発光する



大胆な美しさを放つエレクトリックブルーのダイアルが、デザイン全体に命を吹き込んでいる。ブルーはモーザーでも最も人気の高いダイアルのひとつだ。伝統的なレイルウェイスタイルのホワイトの分目盛りが現代的なコントラストを成し、剣形の針はスーパールミノバ®で強調されている。大きなアプライドインデックスの数字は1900年代のスポーツウォッチを思い起こさせる。ロレックス スーパーコピーこのインデックスは、スーパールミノバ®を混合し、形状もカラーも思いのままになるグロボライト®という革新的なセラミックベースの素材を使用しているため、昼夜を問わず視認性が格段にアップされた。



サファイアガラスのケースバックから覗くHMC 200 ムーブメントは3日間のロンパワを持つ。
ビンテージ ウォッチに大きく影響された一言では言い表し難いモデル



H.モーザー「ヘリテージ・センターセコンド ファンキーブルー」
自動巻き。27石。21,600振動/時。SSケース(直径42mm)。約3日間のパワーリザーブ。1,650,000円(税別)。
ヘリテージ・センターセコンド ファンキーブルーを駆動するのは、サファイアガラスのケースバックから覗く HMC 200 ムーブメントだ。自社で一貫して設計、開発、製造されるこのキャリバーには、系列会社の Precision Engineering AG が製造した調速機構が組み込まれている。名高いモーザーダブルストライプで装飾されたHMC 200 キャリバーのパワーリザーブは約3日間だ。

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【2021新作時計】ブレゲ「クラシック 7337」

ギヨシェ彫り技術の粋を集めた「クラシック 7337」
 タイムレスな気品を湛える「クラシック」は、ブレゲ・スタイルが最も純粋に表現されたコレクションであろう。今回のブレゲは、ブランドが得意とする技術の一つである伝統的なギヨシェ彫りをもって、歴史的な時計から着想した「クラシック 7337」に新風を吹き込んだ。


追加投入された「クラシック 7337」のダイヤルには、時間のチャプターリングの縁に麦粒のような模様の《グレンドルジュ》、スモールセコンドに市松模様の《ダミエ》、そして中央部には《クル・ド・パリ》の模様が施されている。ロレックス レディースムーンフェイズ表示のラッカー仕上げの空は彫金による雲で区切られ、輝くドットは銀河を思わせる。ブレゲはまた、月を表現したゴールド製ディスクのデザインも改め、シャイニーとマットな艶感の組み合わせから立体感のある月のレリーフになっている。10時位置に曜日、2時位置に日付の表示窓を設けたレイアウトは、「No.3833」といった歴史的な懐中時計のスタイルを想起させるに十分だ。

デザインの源流「No.3833」



デザインにおける主要な革新に数えられるオフセンター・ダイヤルは1812年頃からいくつかの懐中時計に導入された。1823年に販売され、現在パリのブレゲ・ミュージアムに展示されているクォーター・リピーターウォッチ「No.3833」は、6時位置にオフセットされた時間のチャプターリングや、12時位置に置かれたムーンフェイズ表示に特徴があり、そのレイアウトが現在のブレゲの「クラシック 7337」に採用されている。
現行品の「クラシック 7337」と新「クラシック 7337」の文字盤



 ブレゲは1930年代の終わりから、ギヨシェ彫りやケースバンドのフルート装飾など、懐中時計に用いられた古典的なデザイン・コードを再び腕時計に取り入れ、そうした傾向は、1950年から1970年の頃に、現在「クラシック」と呼ばれるようになったコレクションで確固たるものになった。


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グラスヒュッテ・オリジナル 2021新作「セネタ・クロノメーター リミテッドエディション」

グラスヒュッテ・オリジナルの「セネタ・クロノメーター - リミテッド・エディション」。この世界25 本限定の新作は、新しくデザインされたホワイトゴールドケースに収められ、歴史的なマリンクロノメーター同様の特徴的な凹形のベゼルが採用されている。19世紀と20世紀の⾮常に精密なクロノメーターと同様、このクロノメーターも、定評ある歩度の正確さ、完璧な視認性、比類ない美しさによって群を抜いていると言えよう。



グラスヒュッテ・オリジナル「セネタ・クロノメーター - リミテッド・エディション」
手巻き(Cal.58-03)。28,800振動/時。18KWGケース(直径42mm(ベゼル径44.2㎜) / 厚さ12.47mm)。パワーリザーブ約44時間40分。50m防水。341万円(税別)


認定された計時能力とドイツのクロノメーター基準



公認の試験機関で認定された時計だけが「クロノメーター」と呼ぶことを許される。グラスヒュッテ・オリジナルの全ての腕時計型クロノメーターは、ドイツのクロノメーター基準に基づき、ドイツ計量検定所において歩度の正確さが試験されている。ドイツの基準では、秒単位まで正確な時刻を設定する時計が要求され、またムーブメントをケースに取り付けた状態で全試験が実施されるのが特徴だ。
 2009 年に発表されたセネタ・クロノメーターは、2010 年にはドイツの時計雑誌 Armbanduhren (アームバントウーレン)の読者投票で「ウォッチ オブ ザ イヤー」に選出された。それ以来、このエレガントなタイムピースはセネタ コレクションに永久的に組み込まれ、成功を収めている。そして2020 年8 月、特別に精巧で希少な「セネタ・クロノメーター - リミテッド・エディション」が登場する。ホワイトゴールドケース、ソリッドゴールドの文字盤、そして洗練された装飾仕上げを施したゴールドプレートの自社製ムーブメントを備えている。


この時計には、精巧に仕上げられた手巻きムーブメント「キャリバー 58-03」が搭載されている。ホイールブリッジはシルバープレートを施してから、ローズゴールドにガルバニック コーティングされている。その他のフレーム部品も、完全にローズゴールドにガルバニックコーティングされる。
 キャリバー 58-03には、とりわけ精緻な秒停止機構が備わっている。リューズを引くと時刻表示が停止し、秒針がゼロにリセットされてそこで保持される。同時に、分針が次の分インデックスに進む。その後、リューズを回して時刻を設定すると、針が次の分インデックスにジャンプする。こうして、秒と分の正しい関係が維持される仕組みだ。

中国暦を称える芸術的な漆技法の粋、ショパール「L.U.C XP 漆 丑年」

2013年以来毎年、ショパールはL.U.Cオート・オルロジュリーウォッチに中国暦の十二支をあしらってきた。コンセプトは、超薄型ウォッチL.U.C XPをベースに、漆と金粉による蒔絵技法を駆使した一貫のデザイン、常に象徴的なシーンを描いた文字盤、そして発表当初から一貫した88本限定の製作。このコミットメントは、丑年にあたる2021年、18Kエシカルローズゴールドで製作された比類ない「L.U.C XP 漆 丑年」にも体現されている。



豊かさを彷彿させるタイムピース
 中国歴の丑年は2021年2月12日から始まり、2022年1月31日に幕を閉じる。12番目の太陰暦を示す大地のシンボル「丑(牛)」は、自然や農耕に適した期間を表す。この好意的な動物は穏やかな気候がもたらす大地の繁栄と豊作を司るものだ。丑年は穏やかであり、平和で楽観的、平穏で賑やか、そして広い意味で肉体労働の価値観に重きを置く期間である。これを受け、ショパールは豊かさを彷彿させるモデルを披露した。



中国暦の干支をテーマとした時計製造の伝統に忠実なショパールは、発表当初より一貫し、最も優れた日本の漆職人と共同制作を続けている。職人は伝統的な漆塗りの技法を駆使し、文字盤を完成させてきた。「L.U.C XP 漆 丑年」に使用される88 枚の文字盤は、およそ100 年の歴史を持つ山田平安堂で、熟練漆職人の小泉三教氏によって製作される。
ショパール「L.U.C XP 漆 丑年」
自動巻き(Cal.L.U.C 96.17-L)。29石。28,800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18Kエシカルローズゴールド(直径39.5 mm、厚さ6.8 mm)。30m防水。世界限定88 本。282万円(税別)



蒔絵技法によって、ウルシの木の樹液から抽出された漆の層の間の金粉が背景を明るく照らし、まっすぐな角と豊かな毛並みを持ち、荷車を引くゴールドカラーの牛が引き立てられている。ゴールド、マザーオブパール、カラーラッカーで表現された牛は、農業のシンボルであると同時に、皇帝のシンボルという一面も持ち合わせている。

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